[2] 食事も運動もバランスが大事!バランスが悪いと・・・?
短期間での無理なダイエットは前ページの
「急な体重減少はリバウンドの元 最初の目標は“無理をしない!”」でご説明したようにカラダに悪影響を及ぼすことがあります。無理のない目標体重が決まったら次は食事のバランスについてです。
カラダを動かす燃料になる糖質・脂質。カラダをつくる材料になるたんぱく質。これらは三大栄養素とよばれ、生きていく上で欠かせないエネルギー源です。しかし最近は、不足よりも過剰やアンバランスなとり方による体重の増加が問題視されています。糖質、脂質、たんぱく質のとり方を見直してみましょう。
【 糖質 】
ごはん、麺、いも類などの穀類、果物、砂糖などに多く含まれます。最も効率よくカラダを動かすエネルギー源です。
■足りないと・・・
スタミナ不足になり疲れやすくなる、カラダが冷えるなどの症状が現れます。また糖質は脳の唯一のエネルギー
源なので、不足すると集中力が低下してイライラしたり、精神的に不安定になってきます。
■多すぎると・・・
消費されるエネルギーよりも摂取量が多くなると、余った分は皮下脂肪として蓄えられ「ぜい肉」となります。
【 脂質 】
ラード、植物油、バターなどに多く含まれます。高エネルギー源で、消費するのに、糖質やたんぱく質の倍以上のエネルギーを必要とします。
■足りないと・・・
ダイエット中は憎い脂肪ですが、まったくないのは困りモノ。臓器や骨格のクッション役としてカラダを保護した
り、ホルモンの原料になる脂溶性ビタミンの働きを助けるなど重要な生体機能を担っています。食事から油を抜
いてしまうと、肌や髪に潤いがなくなったり、疲れやすくなります。
■多すぎると・・・
動物性脂肪のとりすぎは太るだけでなく、血液中のコレステロールや中性脂肪増加の原因に。高血圧や動脈硬
化予防のためにも、なるべく控えめにしましょう。植物性脂肪や魚の油はカラダに良いとされていますが、とりす
ぎると脂肪としてカラダに蓄積されます。
【 たんぱく質 】
肉類、魚介類、大豆、大豆製品、卵、牛乳、乳製品などに多く含まれます。エネルギー源となるほか、髪や皮
膚、筋肉、内臓、血液を作る材料になります。
■足りないと・・・
筋肉が衰え、代謝が悪くなるので太りやすい体質に。また免疫力が低下し、病気にかかりやすくなったり、怪我
の治りが悪くなったりします。
■多すぎると・・・
肉類や乳製品などの良質なたんぱく源は、脂肪も多く含んでおり、食べすぎは太る原因となります。アミノ酸や
プロテインなどたんぱく質のサプリメントも多くありますが、とりすぎは下痢や体調不良に。用法を守り適量を摂
取しましょう。
糖質、脂質、たんぱく質は、偏ることなく適量を食べることが大切です。そしてこれらの栄養素を効率よく代謝するのに必要なのが「ビタミン・ミネラル」。野菜、海藻、きのこ、果物などに多く含まれるので、頻繁に食べるようにしましょう。そして運動によって、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスをコントロールすることも欠かせません。バランスよく食べ、適度な運動をする。正しいダイエットの基本ですね。
第1回では急な体重減少の落とし穴、食事バランスの大切さをお伝えしました。第2回ではバランスのとれた食事をとる方法をご紹介いたします。