あすけん
栄養士
次にCanacoさんが考える良い野菜の条件ってありますか?
Canaco
今は有機やオーガニックがよいと言われていますが、私はそこにこだわりません。
私がステキと思う野菜は「自然にこだわって作られた野菜」。
野菜を育てるには「土・水・光」が絶対に必要です。ですから、育てる地域の土や水や気候条件によってぜんぜん味の違う野菜ができるんです。特に“土が命”なので、土が変れば野菜の味も変ります。
野菜ソムリエCanacoが選ぶこだわり野菜
たとえば九州の「桜島大根」は、桜島の火山灰が含まれた土があってこそ作られます。加賀野菜も加賀のその土地の水や土がないと作られないんです。
あすけん
栄養士
確かに、野菜は土からすべての養分を吸収して育つわけですから、味や形にも影響が大きいんでしょうね。
では、Canacoさん経験の中で特におもしろかった地方野菜はありますか?
Canaco
そうですね、私は山形の「あつみかぶ(温海蕪)」がすごく好きです。
あつみかぶは夏の初めに畑を焼いてそこから栽培を始めるんですが、歯ごたえがよく甘くて美味しいんです。
他には同じ山形の“雪うるい”が気に入ってます。山菜のうるいは茹でて食べるのですが、この雪うるいは生のままでも食べることができます。太陽に当てずに育てるので真っ白く、サクッとした歯ごたえとネバネバしたぬめりがあり、栄養価が高いのが特徴なんです。あとは、青汁のケールと芽キャベツの交配でできた“プチヴェール”も甘くておいしく栄養価も高いので注目しています。
あすけん
栄養士
地方野菜ってとっても魅力があるんですね!
一般的なスーパーの野菜はどれも形が同じなので、もっと地方の野菜が並んでいたら野菜に興味を持つようになるかもしれないですね。
Canaco
今は“地産地消”で、その土地で取れたものをその土地で消費しようという考え方が定着しつつあります。スーパーで購入できなくても産直所を上手に利用するといいと思いますよ。