良質の油でダイエット

 

良質の油でダイエット

第1回
良質の油でダイエット
 
三大栄養素のひとつに含まれる「油」。ダイエット中はとくに油を控えがちですが、油はカラダにとってなくてはならないものです。間違ったダイエットをしないためにも、カラダに必要な油を上手にとり入れましょう!

目次
[3] 必須脂肪酸(n-3系とn-6系)の上手なとりかた
 
必須脂肪酸(n-3系とn-6系)の上手なとりかた
良質の油でダイエット わたしたちのカラダは、必須脂肪酸であるn-3系とn-6系の油のバランスが大切です。割合としては、n-3系:n-6系=1:4が理想的。ところが、魚や野菜が少なく、油の多い食事が中心の現代人では、n-3系が不足し、n-6系が過剰な傾向にあります。
n-6系の油の摂取が多いと、体内でn-3系が効率よく燃えません。太りにくいカラダをつくるためには、n-3系を増やしつつ、n-6系の油を減らす必要があります。

以下は効率よくバランスをととのえる方法です。

【ダイエット中の油のとり方のポイント】
n-6系の油を少なくし、調理にはオリーブ油などn-9系の油を使う
サラダ油のように料理に良く使うn-6系の油を、n-3系とn-6系のバランスを壊さないn-9系の油に代えてみる。オリーブ油は熱に強く、酸化しにくい性質を持っているため、加熱料理におすすめです。

魚や亜麻仁油など、n-3系の油をとる
n-3系の油は、魚の油や亜麻仁油、エゴマ油、しそ油などに豊富です。優先的に燃えやすく、同時にコレステロールを減らしつつ血流を良くすることで代謝アップするため、ダイエット効果が期待できます。

油をとるときは、抗酸化成分のある緑黄色野菜や果物を食べる
油を食べてもたっぷりの抗酸化成分があれば、体内で油が酸化するのを防ぐことができます。
油をとるときは、ビタミンEやカロテン、そのほか抗酸化成分の多い緑黄色野菜や果物をとりましょう。

ドレッシングなどに、n-3系油を使う
n-3系油の亜麻仁油、エゴマ油、しそ油をドレッシングとして使ったり、そのままいただきましょう。目安は1日スプーン2杯です。n-3系油は酸化されやすいため、加熱料理には不向き。光にも弱いので保存は冷暗所で、開封したらなるべく早く使い切るようにしましょう。

以上のように、普段から油の質を少しだけ意識することで、体内の油のバランスをよりよくすることができます。
油はとりかた次第で、ダイエットの敵にも味方にもなります。効率的に脂肪を落としたいからこそ、良質の油は必須。良質の油を積極的にとり入れて、太りにくい健康的なカラダを目指しましょう。