良質の油でダイエット

 

良質の油でダイエット

第1回
良質の油でダイエット
 
三大栄養素のひとつに含まれる「油」。ダイエット中はとくに油を控えがちですが、油はカラダにとってなくてはならないものです。間違ったダイエットをしないためにも、カラダに必要な油を上手にとり入れましょう!

 
カラダに良い油と悪い油ってどんなもの?
ミネラルの重要性 私たちはさまざまな食材を食べることで油をとり入れています。
この油は大きく分けると、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されますが、とりすぎを抑えるべき悪い油が「飽和脂肪酸」、積極的にとるべき良い油が「不飽和脂肪酸」です。不飽和脂肪酸はさらに、「n-3系」「n-6系」「n-9系」の脂肪酸に分かれ、油の種類によってこの脂肪酸の割合が変化します。

●油に含まれる脂肪酸
<飽和脂肪酸>
 肉の脂(ラード)、バター、牛乳、チーズなどの乳製品
<不飽和脂肪酸>
 n-3系脂肪酸・・・魚の油、亜麻仁油、エゴマ油、しそ油
 n-6系脂肪酸・・・サラダ油、コーン油、大豆油、ゴマ油、紅花油、綿実油、ひまわり油
 n-9系脂肪酸・・・オリーブ油、なたね油、パーム油

飽和脂肪酸は皮下脂肪になりやすいだけでなく、摂りすぎることでコレステロールや血圧を上昇させ生活習慣病の原因になります。そのため、脂肪分の多い肉やバター、生クリームたっぷりの料理は適量で抑えましょう。

不飽和脂肪酸のうち、n-3系とn-6系は体内で作られず食事からとる必要があるため「必須脂肪酸」と呼ばれます。
n-3系は主に青魚に多いDHA・EPAのほか、亜麻仁油やエゴマ油などに含まれるα-リノレン酸がこれにあたり、現代人は積極的にとるべき油。この油は優先的に燃焼されるので、体脂肪になりにくい良い油です。
n-6系は料理でよく使われるため、現在では意識しなくても不足することがない油です。
n-9系はオレイン酸の多い油。必須脂肪酸ではないですが、抗酸化成分が多いので調理におすすめです。

必須脂肪酸は私たちが生きるために必要不可欠な油です。
体内でこの油を機能的に働かせるには、n-3系とn-6系の2つがバランスよく存在することが重要。しかし現代では、n-6系油を多くとり過ぎているのが現状です。n-6系油が多くなると、油のバランスが崩れることにより、カラダの老化をはじめアトピーやアレルギーなどの症状を引き起こしやすくなります。
健康なカラダをつくるためには、油のバランスこそが大切なのです。

次は必須脂肪酸n-3系とn-6系の上手なとりかたについてお教えします。