代謝を助けるビタミンB群や、鉄、カリウム、カルシウム、食物繊維を多く含む豆類は、現代人に不足しがちな栄養素を補ってくれます。様々な種類があり、それぞれ優れた効能があります。
【あずき】・・・ 豊富なポリフェノールで若返り、ガン予防、血液サラサラ効果
和菓子の材料としてよく使われるあずき。貧血を改善する鉄分や、高血圧を予防するカリウムが豊富です。また利尿作用があり、むくみや二日酔いを解消します。皮の色素には赤ワインよりも多いポリフェノールが含まれ、抗酸化作用が期待できます。
【いんげんまめ】・・・世界中で食べられている栄養源
白いんげん、うずら豆、金時豆、とら豆、花豆など種類が豊富。キドニービーンズやチリコンカンなど他国の代表的な煮込み料理は、汁ごと食べられ、栄養分を効果的に摂取できます。さやごと食べるさやいんげんは、柔らかく、炒め物や和え物向き。体力増強効果のあるアスパラギン酸や、脳の成長にかかわるリジンを豊富に含みます。
【そらまめ】・・・初夏が旬!ビタミンAやCで美肌効果
サッと塩茹でするだけで美味しく食べられるそらまめ。柔らかく、ほのかな甘みが特徴的です。ビタミンが豊富で、脂肪の代謝を助けるビタミンB2は豆類の中でもトップクラス。また、肌や粘膜を強くするビタミンAやCが多く含まれます。体内の水分の巡りを良くし、夏バテやむくみの解消に効果があります。
【えんどうまめ】・・・ビタミンB1で疲労回復、スタミナアップ
グリンピース、みつ豆の材料である赤えんどう、和菓子に使われる青えんどう、若い芽を食べる豆苗、さやと一緒に食べる絹さややスナップえんどうなどがあります。糖質の代謝や疲労回復に効果があるビタミンB1が多く含まれます。さやえんどうはビタミンCが豊富で、お浸しなどプラス一品で1日のビタミンC必要量をクリアできます。
【大豆】・・・「畑の肉」と言われるほど良質なタンパク源
豆腐、味噌、醤油、納豆など、馴染み深い大豆製品が多くありますが、加工することで大豆の栄養素がより吸収されやすくなります。大豆はアミノ酸バランスが良く、良質なたんぱく源。またコレステロールを下げる大豆レシチンやサポニン、生理不順や骨粗しょう症を予防するイソフラボンなど、大豆特有の優れた成分を含みます。
ひとことで「豆」といってもいろんな種類、さまざまな効能があるのですね。健康な生活を送るためにも普段の食事にとりいれてみるのもいいかもしれません。
<次のおすすめ>
ビタミンB1が多い食品を教えてください。
[ 食材・料理 ] (2010.03.29 )