大根は利用法は生でも良し、煮ても良し、おろしても良しとバラエティーに富んでいます。また1本の大根からは緑黄色野菜の葉っぱ・甘味のある中心部分・辛味のある先端部分と味もいろいろ楽しめます。
【 辛味の正体は・・・?】
大根のピリリとした刺激は辛味成分のイソチオシアネートによるものです。
イソチオシアネートは、そのままの大根の中には存在せず、大根をすりおろしたり、切ることで細胞が壊れると初めて化学反応により作られます。その含有量は根の先端部分ほど多く、葉に近い部位の約10倍にもなります。また若い大根には多く、成長するにしたがって減少していきます。
【 辛味を和らげる方法 】
・少量の酢を加える。(酢を入れても味は殆ど変わりません。)
・ふきんやペーパータオルに大根おろしを入れ上から水をかけ、軽く絞る。
・切ったあと、しばらく置いておく。(辛味成分は揮発性のため、しばらくすると辛みが減少します。)
・円を描くように力を入れないでゆっくりおろします。
【 部位別の大根料理 】
大根は部位によって味が違います。
<葉に近い部分>
辛味が弱くかたいのでおろしやサラダに向いています。
<中央の部分>
最も甘みが強く1番おいしいところで、あらゆる煮物に最適です。
<先端の部分>
辛味が強く繊維も多いので、汁の実や漬物・辛みのきいた薬味などに向いています。
<葉>
漬物や汁の実、おひたしなどに向いています。
辛味が苦手な人は葉に近い部分をさけたり、調理時に工夫を加えてくださいね。
部位によって辛味が異なる大根を上手に利用しておいしくいただきましょう。
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[ 食材・料理 栄養素 ] (2010.08.30 )