12月が最盛期のゆず。冬至の日には「ゆず湯」に入りカラダを温めるという風習でも親しまれ、芳香と適度な酸味を持った柑橘類です。果汁を調味料に加えたり、果皮を細かく切って七味唐辛子に入れるなど、アクセントとしてよく利用されています。
【 ゆずの栄養成分 】
<ビタミンC>
柑橘類の中でも、レモンの3倍と豊富なビタミンCを含んでいます。女性の肌荒れや冷え性に効果的で、美肌効果だけでなく、体内の細胞を活性化させ、脂肪の燃焼を促進します。
<有機酸類>
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸類が多く含まれています。リンゴ酸は、疲労回復効果があり、筋肉痛や肩こりを和らげてくれます。クエン酸は胃液の分泌を促し、胃痛や胸やけの予防効果があります。
<香り成分>
血行促進、新陳代謝を高めます。また沈痛作用、抗炎作用、殺菌作用等の働きにより風邪の原因になるウィルス撃退に効果が期待できます。
【 ゆずの使用方法 】
<柚子の果汁>
日本料理での調味料やドレッシングとして香味や酸味を加えるために使用されます。
<柚子の皮>
七味唐辛子の成分として加えられ、香辛料、薬味として役立ちます。蒸し物、お吸い物などにも重宝しますよ。また、皮の精油は、香水やアロマテラピーなどに利用されリラックス効果が期待できます。
<果実>
●ゆず茶
薄く輪切りにして、砂糖や蜂蜜に漬け込みます。ゆずをマーマレード状に煮込んでおくと好きなときにゆず茶が楽しめます。
●ゆず湯
丸ごとお風呂に入れ、ゆず湯として冷え性や神経痛、腰痛などの症状を和らげる効果、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果などもあるといわれています。
他にも、ゆずようかん、ゆずもち、ゆずみそ、ゆべし等昔からさまざまに利用されています。ゆずを上手に利用して食卓にアクセントをつけるのもいいかもしれませんね。
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[ 食材・料理 ] (2011.01.11 )