野菜ジュースはコップ1杯(150mlくらい)で野菜の小鉢ひと皿分の代替になると思ってください。
「野菜ジュース1杯で野菜ひと皿分?ちょっと少ないんじゃない?」
そう感じる方も多いかもしれません。多くの野菜ジュースは、原材料に“1日分の野菜350g使用”とか“緑黄色野菜120g使用”とあります。もちろん、それはウソではありません。実際、熱に強いビタミンAは生の野菜栄養価をほとんどそのまま摂ることができます。
しかし、野菜ジュースに加工する段階でビタミンCや食物繊維は半減してしまいます。生の野菜を1日分食べたら、少なくとも食物繊維は5~6g程度摂れますが、野菜ジュースの食物繊維は多くて1gほど。野菜ジュース1杯=野菜小鉢ひと皿分の理由はここにあります。機会があれば市販されている野菜ジュースの栄養成分を確かめてみてくださいね。
【 野菜ジュースの種類と栄養成分 】
野菜ジュースの原料には、人参・トマト・ほうれん草・ケール・小松菜などいろいろありますが、原料によって栄養価の特徴も違います。
不足がちの栄養素にあわせて選ぶのもいいですよ。
■人参ジュース
何といってもビタミンAとβ-カロチンが豊富!すりおろしたままのジュースなら食物繊維も期待できます。
■トマトジュース
トマトの赤色の素であるリコピンに注目。リコピンは抗酸化作用が強くビタミンEの100倍とも言われています。
■緑の野菜ジュース
ほうれん草、ケール、小松菜などの緑の野菜はビタミンAに加え、カルシウムや鉄分などのミネラルも豊富。
1日に必要な野菜の量は350g、小鉢にすると5~6皿ぶんです。なかなか摂れるものでもありません。
普段から野菜不足が気になる場合は、野菜ジュースで補うのもひとつの方法ですね。ただし、飲みすぎは禁物。野菜ジュースには糖分も含まれていますので、1日1杯までにしましょう。
[ 食生活 健康 ] (2012.08.06 )