海藻の栄養素と効能を教えてください。

 
 
 
海藻の栄養素と効能を教えてください。 
こんぶ、わかめ、ひじき、もずく、海苔などに代表される海藻は海中の栄養素が溶け込んだ海で育つため、ミネラルが豊富です。全般的な特徴としては糖質が主成分で、脂質が少なく、ヨウ素をはじめカルシウム・カリウム等のミネラル、そして食物繊維をたくさん含んでいます。

【 海藻の主な栄養素 】
■ヨウ素
基礎代謝を活発にし肥満を予防、さらに甲状腺ホルモンと関係して精神を安定させ、心身を活性化してくれる働きがあります。ただし、連日の過剰摂取は甲状腺機能低下症などの過剰症を引き起こす場合があるので、摂りすぎには注意しましょう。(厚生労働省2010年版食事摂取基準より「18歳以上の1日の推奨量:130μg」)
■カルシウム
骨や歯を丈夫にし骨粗しょう症を防ぎます。
■カリウム
体内に蓄積されたナトリウムを排出し、むくみ・高血圧を予防します。
■食物繊維
海藻の表面を覆うヌルヌルやネバネバの成分となるアルギン酸やフコイダン等の食物繊維を多く含みます。
 <アルギン酸>
 大腸の働きを活発にして便通を促す効果があります。コレステロール・腸内の有害物質等を体外に排出する効果  があると言われています。
 <フコイダン>
 胃の炎症や潰瘍の予防・修復をし、肝機能の向上に役立ちます。

また、海藻には体を活性酵素から守り免疫を高めるビタミンCや肌荒れ・風邪の予防に効果的であるβ-カロテンの他ナイアシン、ビタミンA・B・K等のビタミンを野菜同様多く含んでいます。

【 調理の工夫 】
■豚肉との相性抜群
豚肉のイノシン酸と海藻のグルタミン酸が相乗効果をなし、旨味が倍増します。
■お酢で味がしみ込みやすくなる
お酢の効果で食物繊維がやわらかくなり、旨味をしみ込みやすくしてくれます。
■油を使いビタミンAの吸収アップ
海藻類に含まれるビタミン類やミネラル分は油を使うと吸収が良くなります。ひじきや刻み昆布等を油でいためる工夫をしましょう。

海藻類を選ぶときのポイントとしては、色つやが良く厚みのあるものを選びましょう。保存するときは湿気と高温を避けるために、密閉容器に入れ冷蔵庫で保存するといいですよ。

良質な物を選んで、栄養素が調理の過程で流出するのをできるだけ防ぐことが大切です。 また、相性の良い食材との組み合わせで、栄養素の吸収が格段に良くなりますよ♪



[ 栄養素 食材・料理 ] (2014.07.22 )
 
 
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