漬物とは、塩、ぬか、味噌、しょうゆ、酢、香辛料などを使い、様々な食材を漬けて加工したものを言います。日本だけではなく、広く世界中で食べられており、韓国ではキムチ、中国ではザーサイ、ドイツではザワークラウト、欧米ではピクルスなどがあります。
野菜などを調味料で漬け込んだ漬物は、風味がよくなるだけでなく、ビタミンA・B1・B2・C、ミネラル、カルシウム、食物繊維などを多く含み生野菜より栄養価が高くなります。それに油を使っていないので低カロリーなのもうれしいですね。
【 漬物に含まれる栄養成分 】
■ぬか漬け
ぬかはビタミンB1・B2、カルシウム、鉄などのミネラルが豊富の為、そこに漬けられた野菜は特にビタミンB1が豊富で疲労回復に役立ちます。また、ぬか漬けは空気を遮断し発酵を早め、乳酸菌の防腐力も手伝って保存性が高くなり風味も増します。
■キムチ
ビタミンB1やB2、また一般の野菜類には含まれていないビタミンB12が含まれています。さらに、唐辛子由来のビタミンAが含まれます。洗わずそのまま食べるため、漬け汁に含まれる多量の乳酸菌も摂取すること ができます。
■ザワークラウト
キャベツの漬物。乳酸発酵によりビタミンU・C・Kなどが含まれています。それぞれ胃腸の粘膜の正常化、風邪の予防、止血などの働きがあります。
【 漬物の栄養価がアップする理由 】
漬物は材料に自然に付着している乳酸菌と材料に含まれる糖類によって発酵します。発酵で新しく発生した栄養成分が加わり、パワーアップした食品に生まれ変わるのです。
漬物の発酵食品に多く含まれている植物性乳酸菌は、加熱されても比較的生きたまま腸の奥まで届きます。腸内の善玉菌が増えておなかの調子が整うだけでなく、善玉菌の働きでカラダの免疫機能も高まり、健康増進に役立つとされています。
ですが、「漬物はカラダに良くて、栄養たっぷりだから」といって、摂りすぎはNG。確かに栄養価は高くなりますが、塩分が多いことも忘れずに。注意して食べるようにしましょうね♪
[ 栄養素 食材・料理 ] (2011.10.24 )