果物が食べられない場合、フルーツジュースを飲めば大丈夫ですか?

 
 
 
果物が食べられない場合、フルーツジュースを飲めば大丈夫ですか? 
果物はおよそ1日200g摂取するのが望ましいとされています。例えば、みかんのように小さなものなら2個、りんごのような大きなものは1個が目安です。市販のジュースの場合は200g(約コップ1杯)で生の果物100g分と半分に換算されます。生の果物と市販のジュースの違いは、果物の持つ“酵素”にあります。

生の果物には、ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素が含まれていますが、この酵素が食べたものを消化吸収したり、代謝したりと生命維持にはかかせない役割をしているんです。 酵素はたんぱく質を主成分とした物質で、潜在酵素(消化酵素と代謝酵素)と食物酵素があります。 「消化酵素」は私たちが毎日食べる食事を消化吸収するもので、「代謝酵素」は新陳代謝や毒素を汗や尿中に排出する働きをしています。これらは「潜在酵素」と呼ばれ、一生のうちで体内で作られる量が決まっています。一方、「食物酵素」は体外にある酵素で、野菜・果物・生肉・生魚・味噌・納豆などに含まれています。

酵素が不足するとカラダに支障をきたすようになりますし、炭水化物・たんぱく質・脂肪・ビタミン・ミネラル・ホルモンも酵素なしでは何の働きもできません。そのため食物酵素を普段から取り入れておくことがとても大切です。

市販のフルーツジュースには残念ながら生きた酵素は含まれていません。ですが生のフルーツと同様に果物の甘み成分である「果糖」は含まれます。「果糖」は、体内に吸収されると速効性のエネルギー源となりますし、カロリーも意外に少ないところがうれしいところです。また、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの成分は製造工程によって残っているものとそうでないものがありますので、ジュースの栄養成分表示を見て賢く選ぶようにしましょう。また、ジュースは砂糖などが添加されていない果汁100%のものを選ぶことがポイントです。

果物の食べる習慣がない方は、手軽にフルーツジュースから始めるのもひとつの手です。その場合はフルーツジュースはあくまで生の果物が食べられないときの代替として、コップ1杯くらい飲むくらいがちょうどよいでしょう。



[ 食生活 ] (2009.03.23 )
 
 
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