パンを買うときや食べるときに「天然酵母」という文字が表示されているのを見たことがありますか?なんとなくよいイメージがありますよね。では、天然酵母で作られたパンとその他のパンにはどのような違いがあるのでしょうか?
【天然酵母とイーストの違い】
パンには天然酵母で作られたものとイーストで作られたものがあります。
<天然酵母>
自然にあるさまざまな菌を化学物質を使わずに培養したものが天然酵母です。イーストが開発される以前は全て天然酵母でした。培養の違いにより、味と香りに特徴があります。ですから原料となる素材・レシピ・作り手によって、味も発酵具合も変わります。
<イースト>
天然酵母とイーストはどちらも天然に存在する菌から作られています。イーストは果実や穀類からパンに適した菌だけを分離し、化学物質を使用して培養したもので使いやすく、いつも同じように作ることができる安定した発酵力があります。
このように天然酵母はイーストに比べ、発酵力は劣りますが酵母の種類ごとにさまざまな風味や特性があります。最高の材料を使って美味しい味を生み出せる反面、雑菌による酸味が出てしまうということもありえるのです。原料となる素材やレシピ、作り手によって味も発酵具合も変わります。お店ごとの独特の風味や味わいを見つけるのも楽しいですね。
[ 食生活 ] (2009.11.30 )