ものを食べたり飲んだりすると口の中の細菌はそれらを栄養源にして酸をつくり、口の中を酸性の状態にします。酸性に傾くと歯が溶ける=「虫歯になる」のです。しかし、唾液が口の中を中性に戻し清浄作用で歯を元気にしてくれます。ですが不規則な生活習慣やバランスの悪い食事をしていると唾液分泌量が減少し、虫歯になりやすくなるのです。
【 注意すること 】
●カフェイン、アルコール、ニコチンの過剰摂取
高い利尿作用があり過剰に摂取すると脱水症状を来たします。そのため、唾液分泌量が減少することがあります。
●摂取量の不足
無謀なダイエットなどで水分や食物を過剰に制限すると水分摂取量が不足し、唾液の分泌を抑制してドライマウスを起こすことがあります。(必要な水分摂取量は、2~2.5L/日)
●咀嚼回数の減少
咀嚼の回数が減少すると、唾液腺の萎縮や機能低下を引き起こし、唾液分泌量が減少します。特に高齢者の場合は、腺機能が生理的に低下しているため、十分な咀嚼が必要です。
●生活習慣
口で呼吸したり、不規則な食生活、喫煙・精神的なストレスをかかえていると唾液分泌量が減少します。
【 虫歯を予防する栄養素 】
●フッ素・・・歯を積極的に強くしてくれます。
<食材>わかめ・海苔・魚介類・小魚・お茶など
●鉄・マグネシウム・リン・・・歯の栄養を与える血液の流れを良くします。
<食材>ひじき・きくらげ・こんぶ・煮干しなど
●カルシウム・・・歯の主成分となります。
<食材>牛乳・大根の葉・いわし・小松菜など
●たんぱく質・・・歯の土台を作ります。
<食材>マグロ・鶏ささみ・豚ヒレ・大豆など
虫歯を予防するには食事のバランスをよく考え、質のよい歯を作ることが必須条件です。規則正しい生活習慣を身につけ、健康な歯で食生活を楽しみたいものですね。
[ 食生活 健康 ] (2013.12.09 )