油のバランスで上手にカラダをコントロール

 

油のバランスで上手にカラダをコントロール

第2回
油のバランスで上手にカラダをコントロール
 
油ってなんでしょう?言葉だけ知っていたり、悪いものだと誤解をしている方も少なくありません。“自分のカラダは自分で守る”べきだからこそ、油の正しい知識を身につけて、カラダを上手にコントロールしましょう。

 
知っておくべき!最近よく聞くトランス脂肪酸
油のバランスで上手にカラダをコントロール ここ数年の間によく耳にするようになった「トランス脂肪酸」。これは、液体の植物性油を固形油に加工する工程で、水素添加することにより生成される油のことです。
天然に存在する脂肪酸を「シス型」と呼ぶのに対し、人工的につくられたものを「トランス型」というため、「トランス型脂肪酸」といわれています。トランス脂肪酸は油として劣化しにくいため業務用油で広く使われていますが、カラダに入ると代謝されにくく悪影響を及ぼすため、諸外国では規制されています。

《トランス脂肪酸が含まれる食品》
・マーガリン
・ショートニング
・加工油脂を使って調理したものや、その加工品
・スナック菓子
・インスタントラーメンなど

トランス脂肪酸を過剰にとりすぎると、悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)を減少させる傾向があります。その結果、動脈硬化などが進み、心臓疾患にかかるリスクが高くなったり、免疫機能が低下して、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にもなりやすくなるようです。

市販されているパンやクッキー・ドーナツなどは、ショートニングやマーガリンを使用しているものがほとんどです。日本ではまだ規制がかかっていないからこそ、自分自身で注意することが大切。市販のものは手軽で食べやすいですが、自分や子供が食べるものだからこそ、使われている材料にも気をつかうことが必要ですね。