[1] 第一条 脂肪が燃える・筋肉が作られる工程を知るべし
第一条 脂肪が燃える・筋肉が作られる工程を知るべし
ダイエットや健康維持に運動は欠かせませんが、どうしたら体脂肪が減るのか、筋肉を増やすにはどうしたらいいのかなど、具体的にどんなことをすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。これから運動を始めようという方、すでに実践している方も、仕組みを正しく理解して、効率良くカラダ作りを始めましょう!
【 脂肪が燃える仕組み 】
過剰な体脂肪を燃焼させるには、カラダを動かすことが必要です。カラダは体内のブドウ糖をエネルギー源にしますが、体内のブドウ糖がすべて消費されると、次のエネルギー源として、蓄積されている体脂肪が使われます。
●体脂肪が使われる仕組み
体内のブドウ糖が消費されると、脂肪を分解する酵素「リパーゼ」が放出され、リパーゼにより脂肪細胞が脂肪酸とグリセリンに分解されます。それらが血液中に入り遊離脂肪酸となって、エネルギー源として燃焼されるのです。
このように、体内のブドウ糖を使い切った後に脂肪が燃焼され始めるので、体脂肪を燃焼させるには、20分以上の運動が効果的と言われています。
【 筋肉が作られる仕組み 】
筋肉は、マラソンやウォーキングなどの有酸素運動をするときに使う「遅筋」と、筋力トレーニングや全力疾走などの無酸素運動のときに使う「速筋」があります。一般的に、筋肉量を増やすには「速筋」が重要だと言われています。
速筋は筋肉にあるグリコーゲンという貯蔵型の糖を、酸素を使わずに燃焼し、エネルギー源とします。そのときに乳酸という代謝物質が発生しますが、乳酸が蓄積されると筋肉が傷つき、疲労を感じるようになります。
その疲れた筋肉を回復させることを繰り返すことによって、筋肉は大きく強くなっていきます。
このとき、筋肉を作る材料であるたんぱく質が充分に補給されていることが大切。運動による筋肉への負荷と、食事からのたんぱく質によって筋肉は作られています。
次のページでは筋肉のエネルギー源「BCAA」について、詳しくご説明します。