【 有酸素運動 】
有酸素運動は、呼吸しながら長時間できる運動のことで、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などがあります。呼吸から入る酸素を使って、体内の糖質や脂肪を燃焼しエネルギーを生み出すので、皮下脂肪や内臓脂肪が減っていきます。
また、コレステロール値の改善や、血糖値、血圧の正常化など、生活習慣病予防の効果が期待できます。有酸素運動をするときは脂肪や糖質の燃焼をサポートする栄養素を食事にとり入れましょう。
■有酸素運動に必要な栄養素
・アミノ酸(アルギニン、リジン、アラニン、プロリン)
これらのアミノ酸は、脂肪分解酵素「リパーゼ」の作用を活発にします。
<多く含まれる食品>高野豆腐、大豆製品、鶏肉、豚肉、ゼラチン、そば、さわら、かつお、しらす、小麦胚芽、チーズなど
・ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える、運動による疲労回復に効果があります。
<多く含まれる食品>豚肉、うなぎ、たらこ、枝豆、玄米、胚芽米
・ビタミンB2
脂肪を分解しエネルギー源となる、脂肪をつきにくくする効果があります。
<多く含まれる食品>豚レバー、サバ、モロヘイヤ、納豆、緑黄色野菜全般
【 無酸素運動 】
ウェイトトレーニングやダッシュなどの激しい動きを無酸素運動と言い、筋肉量を増やし、基礎代謝を高める効果があります。無酸素運動は、エネルギーを生み出すときに疲労物質である乳酸がたまり、筋肉を傷つけるので、筋肉を修復させたり、疲労を取り除く栄養素が必要です。
また、無酸素運動は、細胞をサビつかせ老化を招く活性酸素が発生するので、活性酸素を撃退する抗酸化作用の高い食品を食べることをおすすめします。
■無酸素運動に必要な栄養素
・BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)
激しい運動による筋肉の刺激で、傷ついた筋肉を修復し、さらに筋肉を大きく成長させます。
<多く含まれる食品>牛肉、牛乳、レバー、チーズ、鶏肉、鮭など
・クエン酸
疲労物質の乳酸を取り除き、疲労回復に効果があります。
<多く含まれる食品>レモン、グレープフルーツなどの柑橘類、梅干、トマト、酢など
・ビタミンA、C、E
これらは抗酸化ビタミンと呼ばれ、活性酸素を抑制します。
<ビタミンAが多く含まれる食品>うなぎ、レバー、卵黄、緑黄色野菜
<ビタミンCが多く含まれる食品>柑橘類、イチゴ、じゃがいも、ブロッコリー
<ビタミンEが多く含まれる食品>南瓜、さつま芋、アーモンド、ごま、ほうれん草
このように運動の種類によって、補給する栄養成分が変わってくるのです。「脂肪燃焼」「筋肉作り」など自分の目標を明確にしてから、必要な栄養素をチェックすると覚えやすいですよ☆
第1回では知識編でしたが、第2回では筋肉作りやダイエットのための食事方法など、実践編をご紹介します。楽しみにしていてくださいね。